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草加の家

埼玉県草加市に計画した、母+娘とクライアント夫婦+子ども2人のための2世帯住宅です。 クライアントはお母様の家の隣の小さな敷地を購入し、古家を生かしながら増築しました。

地区計画による壁面後退や敷地の最低面積など建築規制が厳しいエリアになります。増築は手続きが難しいのですが、市役所の担当課と相談・打合せを繰り返し、実現しました。又古家部分は、軸組を現行法規に合せて強化し、断熱材を入替え、サッシもペアガラスの製品に交換しています。その結果、敷地と古家改装・増築の可能性を最大限に生かすことができました。外壁はガルバリウム鋼板です。

増築前の古家(左)

増築前の古家の様子です。写真左手前の敷地に当初は新築を計画しましたが、地区計画の壁面後退と古家との隣棟間隔を検討すると床面積を確保できないことから、増築することにより、床面積を確保しました。

玄関ホール・階段、2階ホール

1階は、クライアントの母と姉の生活エリア、2階がクライアント家族の生活エリアになり、上下階に分けるタイプの2世帯住宅です。壁・天井の仕上はラーチ合板です。階段は改修せずそのままにしておくことにしました。

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2階LDK 全体の様子(上)

増築部分になります。フローリングはタモ、壁・天井はラーチ合板です。キッチンの右に奥様の書斎コーナーがあります。

キッチン(左)

Toolbox のステンレスカウンターを組み合わせ、4口コンロ、レンジフード、食洗器を設置しています。カウンター下はワゴンなどを設置する予定です。壁面に棚が必要な場合は DIYで設置します。

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2階リビング・ダイニング

クライアントから「ラフな素材感に振り切り、DIYで棚を追加したり、部分的に塗装したりすることを楽しみたい」というご要望があり、ラーチ合板を張ることをご提案しました。

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将来の子ども室になるエリア

まだ就学前のお子さんたちに個室が必要になったときは、子ども室として後から仕切れるようにしています。窓や仕切り壁の下地、照明やコンセントは、その時の為に既に配置・計画されていますので、DIY又は木工事のみで仕切ることができます。

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家族のクローゼットと書斎2

ここは古家の2階になります。手前が4畳程の家族のためのクローゼットで、ハンガーパイプや枕棚の設置は DIY で行います。奥はクライアントの書斎です。

書斎2(左)、主寝室(右)

クライアントの書斎には、突当りの壁フックを取付けやすいに有孔ボードを張っています。主寝室も古家の2階にあるのですが、既存サッシを取外し、断熱ガラスのサッシに交換しています。その際に窓のプロポーションを整えています。

2階の洗面室(左)、シャワー室(右)

洗面台は集成材のカウンターに実験用シンクを取付けています。壁の配管は電球ソケットと配線用パイプです。「ラフな素材」の組み合わせが面白いです。ミラーは後で DIY で取付けてもらいます。シャワーはユニットはクライアントのご友人に取付けて頂きました。2階はシャワーのみで、1階に 1616サイズの浴室があります。

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1階の母の 1DK+寝室

約15畳のお母さまの生活スペースになります。キッチン、ダイニング、寝室の3つのスペースに仕切られる予定です。

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1階の母の 1DK+寝室

写真に写っていませんが、グレーの襖の押入れ以外に、キッチンに隣接して 2畳の納戸をあり、収納量を確保しています。

洗面室、浴室、浴室用スリッパ置場

洗面台は2階と同じ仕様です。浴室は1616サイズで 2階のシャワーユニットと同様にクライアントのご友人に取付けて頂きました。洗面台の後ろの壁に浴室用のスリッパ置場を作りました。クライアントのお母さまのアイデアです。これは便利です。

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草加の家

内覧会のお知らせ

この度、クライアントのご厚意により内覧会を行います。
ご多忙と存じますが、お立ち寄りいただければ幸いです。

開催日
:2020年10月3日(土)11:00~16:00
住所
:埼玉県草加市
交通
:(東武鉄道伊勢崎線)新田駅からバス8分
規模用途
:増築、木造2階建て、専用住宅
敷地面積
:113.80㎡
建築面積
:71.76㎡
延べ面積
:134.68㎡(うち増築面積:65.09㎡)
設計監理
:兵藤善紀建築設計事務所(担当:兵藤、高野)
施工
:株式会社オアシス巧房

申し込み制になりますので、内覧ご希望の方は、氏名・住所・電話番号をコチラのフォームよりご連絡ください。アクセスは(東武鉄道伊勢崎線)新田駅からバス8分です。現地住所、詳しい交通案内のメールを差上げます。

計画の概要

埼玉県草加市に計画中している母+姉+クライアント夫婦+子ども2人のための家です。

当初、クライアントのお母様の家の隣の敷地に一戸建ての住宅を計画していましたが、ご契約段階で計画の方向性が変わり、敷地や設備の有効活用などを鑑み下記のように特殊な計画となっています。

  • お母様の家を増築する。
  • お母様とクライアントのご兄弟は1階に、クライアントのご家族は2階に住む。
  • 既存のお母様の家は、増築に伴い内外全面改装しプランも変更する。また断熱・構造補強工事を行う。

クライアントから「ラフな素材感に振り切りたい」というご要望や、DIYがしやすく定期的に壁塗装などが出来るように壁にはラーチ合板を張りました。DIY工事が完成し、家具が入るのが楽しみです。

プレゼンテーション時のCGイメージとは違った内装デザインになりましたが、新しいチャレンジをして大変良い空間が出来上りました。

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I2案 ファサードを見る

何軒かの家がくっついたような立面になります。既存の家と増築部分が平面で見ると L字に組まれ、右の白い外壁は既存のお母様の家、左側の濃いグレー外壁の部分は増築になります。

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I2案 LDK

2階LDK は増築部分と既存の家の接続部にあります。既存の家の屋根や柱・梁による改装制限を、増築部分の設計自由度と組合せることにより不思議な魅力のある空間となりそうです。右のソファの置いてあるスペースから奥は、将来子ども室に仕切る予定です。まだお子さんが小さいので小上りある主寝室で家族川の字でしばらくは生活されるとのことです。

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I2案 畳み小上りからダイニング、キッチンを見る。

畳小上りとダイニングは、勾配天井に間接照明を設置しシンプルで広がりを感じる空間にします。

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I2案 キッチンからリビング・ダイニングを見る

L字の対面キッチンにセンターフードを設けます。キッチンを含め造作家具は合板で少しラフなイメージで製作する予定です。

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事前プレゼンテーション案 鳥瞰

小さな角地に建物を計画しました。

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事前プレゼンテーション案 ファサード

対角に開口部をまとめ、上品なイメージにしました。

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事前プレゼンテーション案 リビングからダイニングを見る

狭小敷地のため、2階を LDK とし勾配天井を介してロフトつなげることにより、広がりのある空間になっています。

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事前プレゼンテーション案 ダイニングからリビングを見る

スクエアの大型窓を東南角のリビングエリアに設けています。

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主寝室

事前プレゼンテーション案 小さな部屋ですが、開口部の寸法や壁との比率を慎重に検討しシンプルで印象的な窓にしています。書斎コーナーは、家でも仕事をされる奥様のためのものです。

埼玉県川口市の一級建築士事務所 兵藤善紀建築設計事務所