入間の家のリノベーション
埼玉県入間市に計画した築55年のRC造2階建て住宅のリノベーションです。2世帯住宅の1階部分をリノベしました。クライアントがセレクトしたイタリア家具を引き立てるようシンプルでミニマルな内装・造作・色彩計画によりエレガントな空間を目指しました。原設計は久米設計です。
「relife+ (リライフプラス) Vol.50、50代からはリノベ適齢期」72p~75p に掲載されました。書店にお立ち寄りの際にお手に取って頂ければ幸いです。
改装後のリビング(上)
床のフローリングは、過去の改装時に床暖房が設置されていたこともあり、そのまま再利用し、天井・壁はニュートラルな白いクロスに張り替えました。サッシは枠の幅が細く断熱性のある製品に交換し、室内建具は全て特注で再製作しました。玄関ホールとリビングの間の建具を透明なガラスドアにすることにより、ホール、リビングを介して庭へ視線が抜けが抜けます。家に帰ってきたとき、高級ホテルのエントランスに入ったような開放感があります。
改装前のリビング(左)
改装前は天井が高くなっている部分の中央にシーリング照明が設置されていたのでそれを外し、改装後は周囲に間接照明を設置しました。
リビングからダイニング、庭を見る
自宅に居ながらリゾートホテルで寛いでいるイメージになりました。リビング・ダイニングの広さは、約63㎡あります。コルビジュエによるデザインの3人掛けソファを置いても十分な広さがあります。庭に面するテラス窓も非常に大きく幅は 4.5m あり、庭が近く感じられます。庭が広く隣家の視線も気にならないので、現在カーテンやブラインドは設置していません。
改装後のダイニング(上)
キッチンとダイニングの境を受け渡しカウンターのみとしてオープンにしました。受け渡しカウンターの腰壁はクライアントがお気に入りのイタリアン・タイルを張っています。
改装前のダイニング(左)
以前はキッチンとダイニングの間に食器棚があり、ダイニングと明確に仕切られていました。
ダイニングから庭を見る(左)、リビング中央から庭を見る(右)
ダイニングは腰窓のある壁に囲まれた落ち着いた場所です。リビングは庭側のテラス窓により大きく開かれ、外部にはヒノキ板張りのデッキテラスがあります。
キッチンからダイニングを見る
キッチンはL字レイアウトにして、シンク側をダイニング側に対面させました。キッチン本体と床タイルはダークグレー、壁のタイルはライトグレーにしてダイニングと異なる空間を印象付けながら、天井はダイニングと同じ白でつなげています。
洗面室から浴室を見る
洗面室と浴室はガラスの建具で仕切り、一体の広々とした空間に感じられるようにしました。又仕上や設備をモノトーンとミラー仕上の金物でそろえ統一感のあるインテリア・デザインにしました。
浴室全体(左)、小物置場(右)
浴室全体/ダークグレーとミラー仕上げの金物でまとめています。仕上げだけでなく、バスタブ、シャワー金具、ガラスドアのハンドルや小型のダウンライトの細部にまでこだわっています。
小物置場/ソープ・ディスペンサーなどを置くためのニッチを設けました。
主寝室
リビングと同じように壁・天井をニュートラルな白にして、ベッドの頭になる壁をネイビーのアクセントクロスにしました。外部に面するサッシは枠が細く断熱性の高い製品に交換しました。
クローゼットのガラス引戸(左)とクローゼットの内部(右)
クローゼットのガラス引戸/クローゼットの入口はスモークグレーのガラス引戸でクローゼット内が見えます。
クローゼットの内部/両サイド共に枕棚とハンガーパイプが一体になった製品に幕板を取付けその裏に間接照明を設置しています。突当りの壁にネイビーのアクセントクロスを張りました。チェストは USM の製品です。エレガントなメゾンの片隅にあるクローゼットというイメージになりました。
玄関ドア
既成のアルミドアを取外し、ウォルナットの縦羽目板張りの特注ドアに交換しました。玄関ポーチはタイルを張り替えています。右の黒い玄関ドアは、二世帯住宅の2階の住宅のドアです。
玄関ドアからホールを介してリビングを見る(左)、玄関の中からドアを見る(右)
玄関ドアからホールを介してリビングを見る/家に帰ってきたとき、リビングを介して庭まで視線が抜け、高級ホテルのエントランスに入ったような開放感があります。
玄関の中からドアを見る(右)/ドアハンドルは Union の特注品、電気錠を 2ヶ付けています。
車いす対応のトイレ
壁紙をネイビーとし、便器や手洗い・建具をホワイト、金物に光沢を持たせました。シンプルな操作でシックでエレガントなインテリアになります。車いすに対応できる寸法、配置にしています。