鹿児島の家
鹿児島県姶良郡に計画した、夫婦+子ども2人のための平屋です。
埼玉県川口市からご両親の暮らす鹿児島へ移住することになったクライアントからのご依頼で実現しました。私たちに期待されたことは、
- ローコストで平屋を建てること。
- 現地調査や法的手続き、工事会社探しや金額交渉、工事監理など、鹿児島へ行かなければできないことは、兵藤事務所が現地へ赴き、代理人として関係者と打合せ、調整をすること。
- 平屋のイメージやプランなどの設計打合せ、現地報告を川口市ですること。
私たちが上記の業務を行うことにより、クライアントのご負担を軽くし、鹿児島へ行き来する回数を大幅に減らすことが出来ました。
ファサード
ファサードは南側で大きな窓を開けています。鹿児島は台風の直撃を受けやすいため、引違い窓には雨戸を設けています。敷地の方位やアプローチから、玄関も南側になりました。
西立面
倉庫用のガルバリウム鋼板の外壁にスクエア窓を開けました。ちょうどダイニング・テーブルの位置になります。ゆるい片勾配の屋根と薄い軒が、シャープでモダンな印象を与えています。
南面の窓
室内から見た南面の窓です。写真左はスクリーンを開放した状態、写真右はプリーツスクリーンを下ろした状態です。
画面右側はリビング・ダイニング、中央の木の箱は玄関です。
ダイニングから寝室スペースを見る
この平屋は基本的に一室空間です。LDKと寝室はつながっています。主寝室は画面左側のシナ合板で仕切られた場所にあり、3枚の引戸で仕切ります。子ども室は明確な境界がなく、濃いグレーのスチール丸柱を目印に収納家具で仕切る予定です。
寝室スペースからリビング・ダイニングを見る
勾配天井は屋根に合わせています。ゆるい勾配ですが、変化が大きく感じられる室内空間です。中央のスクエア窓から薩摩の山々が見渡せます。
子ども室から室内全体を見回す
画面右手は主寝室で3枚の引戸で仕切り、プライバシーを調整します。中央奥はアイランド・キッチンですが、手元が見えないように配膳カウンターを設けています。杉無垢フローリングは、クライアントと兵藤事務所でオスモクリアラピッドを塗装しました。
キッチン
キッチンは対面式とし、普通のシステムキッチンに造作で受渡カウンターを設け、ダイニング側からカウンターの上が見えないようにしています。また吊戸棚は設置せず、大きめのバックカウンターでキッチン家電や収納を確保しています。
夕景のファサード
周囲に人家が少なく夜は暗いので、軒下にダウンライトを3台取付け、家の前が明るくなるようにしています。