東松山の家のリノベーション

埼玉県東松山市に計画した、夫婦＋子ども2人のための中古住宅のリノベーションです。

クライアントは、新築よりも中古住宅をリノベーションする方が面白い家になるのではないか？費用も安くなるのではないか？とお考えでした。クライアントの要望は下記です。

建物外観（上）

大谷石積の塀と一部植栽を撤去して駐車スペースを広げました。

元の持ち主によって外部は比較的キレイに保たれていましたが、耐震改修と断熱補強のため外壁は張り替えました。

既存の間仕切りと天井を撤去して現れた柱と梁をそのまま見せることで、時間の流れが感じられ、木製アンティーク家具も空間に溶け込むようになりました。

床壁天井に様々な素材を使い分け、アクセントとして壁にタイルを配しています。クライアントには沢山のサンプルの中から楽しみながら選んでいただきました。

元々は間仕切り壁で分けられていた台所と茶の間、縁側を1室にし、対面式アイランドキッチンを採用することで料理中もリビングダイニングを見渡せる空間になりました。

LDK の境の壁と建具にアクリル板をはめ込むことにより、明るい廊下になりました。

子ども室は、2階にありますので夏の暑さ対策が必要です。既存天井を解体し耐震補強を行った後、天井裏に 155mm のグラスウール断熱材を敷き詰め新築と同様の断熱性能を確保しています。

北側の四畳半の和室をウォーク・イン・クローゼットに改装しました。

部屋の2面をハンガーパイプ収納、1面を扉付の収納にしています。クローゼット内で着替えて姿見でチェックできるようになっています。

耐震補強のために新たな筋交いを追加し、耐震改修工事の行政補助金の申請をするとともに、浴室廻りの傷んだ土台を交換しました。

断熱補強のために壁と天井にはそれぞれ100mm厚と155mm厚の高性能グラスウールを充填し、床には35mm厚のフェノールフォーム保温版を敷き詰めてからフローリングを張りました。

築45年の住宅らしく室内には、縁側、和室、仏間、床の間がある昔ながらの作りの家でした。畳や襖をすべて撤去して全て洋室に作り変えました。