2010年10月26日
Photoshop Element から Paint.NET への移行メモ
ペイント&画像処理アプリケーションでフリーのものは無いか?との相談を受けた。僕は、EPSON のプリンタ PX-5500 を買ったときにバンドルされていた Photoshop Elements 3 を使っている。必要な機能は全て揃っているので、バージョンが古くても、特に困らない。そこで、相談を受けた方には、「Photoshop を使ったことがあるのなら、Elements が安くておススメです。GIMP はフリーだけど学習に時間が掛かるような気がします」 と回答したのだが、もうちょっと調べてみて、Paint.NET というフリーソフトのことを知った。
ちょっと使ってみると、特に Photoshop Elements と比較して機能的に困ることも無いので、この際、移行を前提に使ってみることにした。現時点での Paint.NET 長所・短所をまとめてみると、
長所
- 起動が早い>Elements 3は、かなり遅い。
- 単位の指定ができる>Elements は、デフォルトが「mm」でいちいち「ピクセル」に直すのが面倒だった。
- ショートカット・キーがほとんどのコマンドに設定されている>Elements は少なすぎる。例えば「解像度変更」や「回転」にも無い。AutoHotkey をつかってファンクション・キーに割付けているが、例えば「カンバスサイズ変更」などは下記のように記述する必要があった。
F4::Send,{vk1d}!ir{down}{enter} ;カンバスサイズ変更、{vk1d}はIM を OFF にする
- フローティングパレットが半透明なので、邪魔にならない
- psdファイルを開くことができるので、Photoshop で作成した過去の資産を活用できる。> Paint.NET PSD PluginをPaint.NET プログラムファイル内のFileTypes フォルダにインストールする。
短所
- アンシャープマスクが無い>Tanel’s Photo and Color Pluginsというプラグイン集の中の “Sharpen+” をインストールすることにより解決
- 「WEB 用に保存」コマンドが無い>画像の圧縮率による画像の劣化を比較しずらい。今のところ、「名前を付けてで保存」で代用
- テキストがピクセル展開されてしまうため、再編集ができない。>外部プラグインのテキスト+や EditableText で直前のテキスト編集は可能になるが、根本的にアプリケーションの問題なので、解決にはならない。でも、プラグイン作者の方には大感謝です。
情報サイト
- Paint.NET Forum >公式フォーラムです。ディスカッションが活発で、チュートリアル、プラグインの情報が入手できます。
- Paint.NET 不完全マニュアル >本当に知りたいTips、プラグイン情報が満載の素晴らしいサイトです。私見ですが、出版社の方は、管理人のだっぺ屋さんに執筆をご依頼されてはいかがでしょうか?
その他、気が付いたら追記したいと思います。
移行するついでに、画面移動を Vectorworks に合わせて、ホイールでズーム、ホイールボタンでパンできるように AutoHotkey のスクリプトを書きました。
;■■■■■■■■■ Paint.NET ■■■■■■■■■
#IfWinActive ahk_class WindowsForms10.Window.8.app.0.378734a
WheelUp::^WheelUp ;Zoom
WheelDown::^WheelDown
MButton::
{
Send, {space down}
MouseClick, left, , , 1, 0, D ; Hold down the left mouse button.
Loop
{
Sleep, 10
GetKeyState, state, MButton, P
if state = U ; The key has been released, so break out of the loop.
break
; ... insert here any other actions you want repeated.
}
MouseClick, left, , , 1, 0, U ; Release the mouse button.
Send, {space up}
return
}
やはりフリーなので、それなりのカスタマイズは必要です。