2005年8月24日
8枚切りのトーストが好き!
困っていることがある。食パンの厚さのことである。我が家では8枚切りをトーストにしているのだが、近頃あまり置いていないのだ。グローバル化が進む世の中において食パンは6枚切りか4枚切りなのである。その証拠にグローバル化の最前線とも言えるコンビニ(近所のミニストップ)には6枚切りしか置いていない。またパン専門店においても同様の状況が常態化しており、川口そごうの中のポンパドールでは8枚切りの数が少なく、売り切れの場合がよくある。しかし6枚切りは売り切れていることは少ない。一番良く買うパン屋「デイジィ」にはその昔4枚~8枚切りまで1枚刻みで食パンが揃っていたが、今では7枚切りは注文となり、8枚切りも2斤くらいしか並んでいないので、無くなってしまうことが多く、しばしば切ってもらっている。
この「デイジィ」というパン屋だが、その昔「イギリスパンの店 デイジィ」と店の紙袋に文字を入れていた。角食パンとイギリスパンの両方が4枚~8枚切りまで1枚刻みで店頭に並んでいたほどで、8枚切りもたくさん店頭に並んでいた。逆に4枚切りは少なくしばしば切ってもらう必要があった。イギリスの朝食で出されるトーストは8枚切りより薄い。おそらくデイジィの食パン担当者はイギリスかそれに近い環境で修行をし、トーストは薄いものであると教えられたと思われる。しかし山崎パンの「ダブルソフト」がヒットした影響からか厚切りトーストが主流となってしまい、8枚切りが日本の広範囲で売れなくなってしまった。刺身や肉と同じように厚みのある方がリッチな感じがするからであろうか?
我が家も以前は6枚切りを、時には4枚切りをトーストにしていた。しかし家族でイギリスへ旅行したとき、薄いトーストの利点に気が付いたのである。ホテルやB&Bの朝食で供されるトーストは薄く、8枚切りどころか10から12枚切りサンドイッチ用かと思える薄さで、それがトーストラックというCD立てみたいなもので出される。このトーストラックの軽さとトーストの薄さが、朝食という、ともすれば体のために良いという名目で「起きがけの重労働」になりがちな行為を、庭の水撒きか散歩程度の息抜きにしてくれるのだ。大きな皿にトーストが乗っていればそれだけでお腹いっぱいだろうし、厚みがあれば大口を開け無ければならない。
それからというもの我が家の朝食のトーストは8枚切りとなった。ただし薄いトーストは、しっかりとしていて美味しいパンでないと旨くない上に、近頃ではあまり売っていなかったりするのである。困った、困った。
今日の写真 ~カラフル その2~
世田谷美術館の中庭です。ある展覧会でのインスタレーション。アーティストの名前は忘れてしまいましたが、カラフルなテーブルクロスをかけるだけで新しい空間が出現したのに驚きました。