2005年1月19日
新正体不明/赤瀬川原平
赤瀬川の写真集最新刊が我が家にある。
先週、母が買って帰ってきた。
路上観察的視点は洗練された写真作品になった。
超芸術トマソンは実際ゲイジュツになってしまった。
村田珠光のいう「雲まの月」だ。
武野紹鴎のいう「草の座敷」だ。
「侘び・さび」の次にくる新しい美意識だ。
ここまで言うと嘘になるかな。
でも、絵画、写真、骨董、モダンアートetc…、
何かしらの目明きになりたい人は必読の書かも。
「千利休―無言の前衛」という本も著しているし、
勅使河原宏の「利休」の脚本も書いている。
こんな風に書いていると、
彼をよく知らない読者の方は、
お茶の世界の人と思われるであろうが、
実はあまり関係ない。
それでも、現代における
本当の意味での茶人だと思う。