2005年7月18日
さて、母と私は渡良瀬遊水池内の谷中湖近くの公園に到着すると、雨合羽を着てポリバケツを持ち、雨の中桑の木が生い茂る湖畔を目指した。平日雨、しかもだいぶ降っているというのに、そこには桑の実摘みに馳せ参じた同志たちがチラホラと見受けられた。「ソフホーズでの収穫!」何の脈絡も無いが、突然脳裏にこんな言葉を思いついた。この広大で無機質な風景がソビエトの国営農場を連想させたのかもしれない。見たこともないのに・・・・・。
まずは実のなり具合を確認。雨が続いていたせいか、あまり良くは無いがどんどん摘む。桑の実は熟すと全体が黒っぽい紫色になり、軽く引っ張るだけでぽろっともげる。赤い実は未熟で相当強く引っ張っても採れない。上を見上げて実を摘んでいると、木の下とはいえ雨が顔にまともに当たり結局全身びしょぬれとなる。それでもめげずに湖畔に沿って歩きながら摘むこと3時間、ポリバケツ1杯、約3kgの収穫。湖畔でお茶を飲んで少し休む。
夜に帰宅して早速ジャム作り。桑の実1kg当たり砂糖400g振りかける。軽くヘラで混ぜる。砂糖にまぶされた桑の実をつまむ・・・・・・旨い!20分ほど火にかける。味見・・・・・・旨い!最後にレモン汁をかけて色止め(になるかどうかは不明)。黒に近い濃い紫色がキレイ。翌朝、カスピ海ヨーグルトにかけて食べる。8枚切りトーストに乗せて食べる。牛乳に汁だけ垂らして飲む。そのままスプーンで舐める。生食で食べる。・・・・・・などなど hyodo家は幸福な日々を迎えたのであった。(つづく)
今日の写真 ~Underconstction その2~
有名な中華圏の竹の足場。これくらい大規模になると美しいです。場所はマカオ。
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投稿者:hyodo
2005年7月14日
心が荒んでいるのか?身体が錆びているのか?世に擦れているのか?
私は荒涼とした景色が好きである。シチリアやエーゲ海の島々、アナトリアの乾いた山、イエメンの広大な渓谷、ウズベクのホラムズ地方、日本では根室半島の平原と強風で枝が曲がった木々の風景、九十九里浜etc…特に見るものもなく焦点の定まらない変化に乏しい風景を見ていると心が落ち着くのである。
ホンマタカシがアイスランド・レイキャビクの郊外を撮影した「Hyper Ballad」、松江泰治が世界各地の地表を薄墨のように表現した「HYSTERIC」。どちらも主たる撮影物は無く焦点の定まらない茫漠たる風景写真集である。衝動買いをしない私としては珍しく手に取った瞬間にレジへ走ってしまったほどこれらの作品には魅了されてしまった。建て売り住宅で構成された郊外の街に育った私(達)が持つ原風景には本質的に美というものが無い。それ故に空虚な被写体をホンマや松江によって美しく表現してもらうことで自分の子ども時代も美しいものとして記憶が書き直され、嬉しくなるのかもしれない。「私(達)が育った住宅街も満更でもないな」と。そして、
エドワード・ホッパー。一見弱く感じる表現の絵の中に冷めた風景や淋しげな人物の佇まいを観て「私の生活も満更ではないのかもしれないな」と少し安心し、慰められるのかもしれない。
そんな感じの風景を見ることができる場所が私の住まいから比較的近い場所にもある。茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県の4県の県境にまたがる渡良瀬遊水池である。この遊水池の概要はリンク先をみていただいた方がわかりやすいので省略させていただき、私が受けた印象だけを語ることにする。
初めてここを訪れたのは大学生のとき。プリメーラが納車したばかりで嬉しかったのか家族で利根川周辺をドライブしていた。するとスカイダイビングをしている人が上空に見えた。着地点を追って行ってみた先が渡良瀬遊水池内の広場だっのだが、とにかくものすごい広さで一面アシ原で北海道の釧路湿原を思い浮かべるほど。しかし釧路湿原と大きく異なるのは、ここは洪水対策のために造られた人工環境であること。遊水池域内には「超流堤」というアスファルトの巨大な堤防があり、これを初めてみたときは、人気のない校舎にひとりいるときのようで、その不気味さにぞっとしたものである。私が心惹かれたのはこの広大な人工自然環境と巨大な構造物との対比とこれらによって構成される茫漠とした風景である。
写真をいくつか紹介すると
・枯れたアシ原
・池内水路
・池内道路
・池内公園の駐車場
・調整池谷中湖周辺
・池内公園のバーベキュー小屋
・緑のアシ原
・超流堤
こんな感じである。
さて、渡良瀬遊水池の楽しみは風景だけでなく他にもある。5月下旬から6月初旬にかけて桑の実が採れるのだ!桑の実は熟すと黒に近い紫色の小さい房の集まったラズベリーのような果実で、甘さも酸味が強い。英語では “mulberry” というから苺(strawberry)やスグリ(gooseberry)などのようにベリー系の果実なのであろう。昨年母とふたりで立ち寄ったときに、桑の実摘みをしている人たちを見かけたので、真似をしてビニール袋一袋ほど採ってみた。持ち帰って食べてみると生食でもジャムにしても旨く、ジャムにしたときの果汁の色がブルーベリーのように濃く美しいので、すっかり気に入ってしまった。もっと摘んでくれば良かったと後悔した。そんな訳で今年は収穫の日を指折り数え準備にいそしみ、「庭木のオリーブの花が散り始めたから、渡良瀬の桑の実はそろそろではないか?」とか「浦和の麦畑がまだ収穫してないからまだ早い」とか周囲の植生状態にも気を配って時期を探り、ポリバケツなどの装備を用意し、仕事のスケジュールを調整し、万全の体制を整えた。決行の日、天候には恵まれず雨が結構降っていた。そこで雨合羽を2着急遽装備に加えて、体制をより頑固なもへグレードアップした。そして燃費装甲車プリウスを駆り、桑の生い茂る遊水池の岸辺を目指したのである。(つづく)
今日の写真 ~ソフト・ハウス その8~
サンクト・ペテルブルグはネヴァ川沿いのカフェ。建築的にもデザイン的にもなかなか良くできている。ソフト・ハウスの写真は今回でおしまい。次回のシリーズもお楽しみに!
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2004年11月6日
今までの中で、一番美味しかった。
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投稿者:hyodo
2004年11月5日
恥ずかしながら共感した。確かに親との関係までも変わるよね。
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投稿者:hyodo
2004年11月4日
遊びに行ったら、料理を作る羽目に・・・。
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投稿者:hyodo
2004年11月3日
久々、一晩中飲んだ。古い民家の2階で。階下の笑い声が気になった。
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投稿者:hyodo
2004年11月2日
その代わり積極的に何もしない。
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投稿者:hyodo