2010年5月24日
経過を記事にしてきた香取市のアパート・リノベーションが完成しました。
玄関ホールです。アパートの玄関は元々狭く、正面の壁にはブレース(耐力壁)が入っていたので、壁を取り壊すこともできませんでした。しかし玄関を入って正面が壁というのは、圧迫感があるので、少しでもそれを和らげるためにブレースを避けて壁に穴を開けました。花を飾ったり、鍵を置いておくために使われそうです。
右側のガラス戸を開けると、玄関ホールからリビングの様子が少し見えます。
リビングはリフォーム前より、間口の寸法そのものが少し大きくなり、以前よりだいぶ広く感じられるようになりました。
リビングを反対から見たところです。奥の壁を薄いグリーングレーに塗装しアクセントとしました。その壁の奥はキッチンです。右手の黒い柱は、鉄骨の柱です。構造柱ですので、取ることはできません。リビングの間口を大きくすることを優先し、柱をキレイに塗装し直すことにしました。
リビングから個室を見たところです。
個室のネットコーナー(書斎コーナー)です。昔は書斎は本来の機能よりもステータス的な意味合いが強かった気がします。現代ではネットはテレビ以上の情報収集先なので、ネットコーナーは求められているような気がしています。ノートPCやモバイル機器の普及により、どこでもネットはできるようになりましたが、やはり専用のコーナーがあるといいと思っています。
ネットコーナーの後ろ側の個室です。リビングとの間にオープンクローゼットを設けました。
このオープンクロゼットは、1LDKアパートの割には十分な収納があります。クローゼット用の汎用衣装ケースや、スーツケース、コートやスーツなど、効率よく収納できる寸法になっています。
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投稿者:hyodo
2010年5月6日
ゴールデン・ウィーク中に、以前記事にした香取市のアパート・リノベーションの現場を見に行きました。間仕切り壁の下地、枠、クローゼット取付まで進行しています。ベニヤで養生していますので写真では見えませんが、フローリング張りも終了しています。
この日は、大工さんと細かな枠の納まりの確認、建具屋さんと室内ドア、引戸のデザインの指示、工事会社とスケジュールの打合せをしました。
工事中のリビング・ダイニング:天井、壁は、間仕切りやコンセントなどの設備を移設し、穴を塞いだところなので、つぎはぎになっています。この穴を塞ぐ作業は、新しい仕上げの下地になるので、精度が求められます。新しく石膏ボードを張る作業よりも大変な作業となることもあります。
工事中の個室:大きなクローゼットが完成しています。仕上げが楽しみです。
クローゼットの固定:壁とクローゼットの間に突っ張り棒を入れて固定しています。脇に建具が付くので、精度が求められます。
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投稿者:hyodo
2010年4月8日
今、千葉県香取市でアパートのリノベーション(リフォーム)の設計監理をしています。今週、現場の解体が終わるので、解体が終わる直前の様子を見てきました。
(住宅の設計は個人に関する情報を多く扱うため、ブログ記事にすることはこれまであまりしてきませんでしたが、今回は、賃貸ということと、管理する不動産会社から「記事にして欲しい」との要望もあり、投稿することにしました)
まずは、解体前の様子から。
築20年程のアパートですが、オーナーさんが手を入れているので状態は良好。
改装前:アパートのダイニングから和室、リビングを見る。壁紙の傷みはありますが、写真で見る限りかなりキレイです。
改装前:今回、キッチンも入れ替えるので、現在の様子を記録します。
改装前:玄関と水回りの様子です。突き当たりは浴室で洗面器が付いている2点式です。玄関の壁の向こうはトイレ。浴室は清掃し、洗面台を新たに設置、トイレ床と壁紙を張り替えします。
解体後:キッチンのあった位置からリビング・ダイニング方向を見たところです。軽やかな鉄骨の柱やブレースが現れたのですが、その感じがケース・スタディ・ハウスや50年代の北欧住宅のようです…サッシの付き方は違いますが。。。
解体後:リビングからキッチン(左)と寝室(右)を見たところです。まだ解体の途中なのにもかかわらず、工務店の方がキレイに掃除をしてくれていたので、非常に空間が把握しやすかったです。
解体後:寝室からリビングを見たところです。寝室とリビングの間にはクローゼットが置かれる予定です。それにしてもこの解体現場、まるでモダン住宅のようで良い雰囲気だと思いませんか?
解体後:取り外されたキッチンです。キッチンは90度向きを変えて設置する予定です。
解体後:キッチン上の天井の配管と鉄骨梁の様子です。アパートなのでマンションのように設備が一戸の中で完結していません。上階の部屋の設備が下りてきています。鉄骨造の建物なので、結露による錆や部材の傷みなどを心配していたのですが、非常に良い状態だったので安心しました。
解体後:玄関から入った正面の壁のブレースの様子です。このブレースが無ければもっと自由にプランニングできたのですが、構造体なので仕方ありません。むしろこれを上手く使うことを考えています。鉄骨は工場組みなので、精度が高く施工されていました。
以上、現場報告です。現場を見て非常に楽しみになってきました。なんだか良い雰囲気のアパートなのです。プランは調節中のなので、決定次第ご報告したいと思います。
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投稿者:hyodo