2004年12月30日
今日は雪でした。バス停に行くまでの道のりで思い出に耽っていたこと・・・・・
・子どもの頃、積もった雪に小便かけて溶かすの好きだったな(今でもそうだけど)。
・ニセコの露天風呂で雪降る中、フカフカのバージンスノーに素っ裸でうつ伏せに倒れこんだっけ。
なんて書いていると、知人(痴人)たちに「やっぱりおまえは上品ぶっているだけだな」と言われてしまうので、防衛線を張ることにする。
・子どもの頃、気になる女の子に雪つぶてを投げて泣かしたりしてほんとにバカだったな。
ちょっとロマンティシズムが足りないかもしれない・・・・・・
・あのひとと初めて手をつないだのは雪の降る古都だったな。手袋越しに握り返してくる彼女の握力があまりに強くてびっくりしたっけ。
もうやめ。続きが知りたい方は、妄想専用メール”mosomoso“へどうぞ。
それでは昨日の映画評のつづきをざっといきます。
「英雄 ~HERO~」チャン・イーモウ、2003年
こういう大河ドラマみたいな話は、ちょっとひいてしまうことが多いのだけれども、これは違った。アクションシーン、戦闘シーンさえ美しい。プロットはわかっているのに何度も観たくなるような映画。
「溺れゆく女」アンドレ・テシネ、1998年
ビノッシュなので観た。さすがフランス映画。ハッピーエンドだが辛い。
この映画を見て、来年は稼ぐぞ!と思った。
「サイダーハウス・ルール」ラッセ・ハルストレム、1999年
実はアービングを読んだことがない。映画で見る限り、この人の想うところは何であろうか?といつも考えてしまう。社会問題を取り上げているのか?冗談なのか?
キメ台詞がステキ「おやすみ、メインの王子達、そしてニューイングランドの王達よ!」
「初恋のきた道」チャン・イーモウ、2000年
この人のロケ地選定眼はすごいな。厳しいが四季ある環境とおいしい食事こそが、ディのように軽やかに走る強いひとを生むのだろう。ローラ・インガルスもあんなふうに草原を走っていたかも。ところで私だったらチャン・ツィイーをあんなに待たせたりしませんよ!
「少林サッカー 」チャウ・シンチー、2001年
日本のアニメーションの影響大ですな。うる星やつらっぽい。ラストシーンは宇宙戦艦ヤマトの波動砲もしくはガンダムのソーラーレイを思わせた。
関係ないが私はバーチャストライカーで香港代表チームを操り、アルゼンチンゴールへミラクルなボレーシュートを決めたことがある。
「花様年華」ウォン・カーウァイ、2000年
「英雄」で観たマギー・チャンがあまりにイイ女なので観てみた。狭い香港の空間を色彩鮮やかにしっとりと撮っている。トラン・アン・ユンも色彩と湿度を撮るけど、気候の影響大ということかな。
さて、今日からしばらくは、バルコニー写真です。
タグ:チャン・ツィイー, ハルストレム, ビノッシュ, マギー・チャン
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投稿者:hyodo
2004年12月29日
私の家の近くにある文教堂では、DVDを100円で借りることができる。とても安いので、よく借りる。又、BS2で放映する映画もチェックしよく録画している。それら中から、今年観た映画で影響を受けた作品を紹介することにする。
(ヴェンダースは以前記事を書いたのでここでは取り上げないことにします)
「突然炎のごとく」 トリュフォー、1962年
3回は観た。硫酸を捨てるシーン、宝探し、自転車での疾走、跨線橋での徒競走、丘を転げるシーン、ある夜の3人の会話etc…全てが印象に残る。セーヌにそしてジムを乗せた車で飛び込むカトリーヌ。ジュールは幸せ者だ!
“Le Tourbillon” を歌うジャンヌ・モローがとにかく良い!私の iTune ★★★★ だ。
「シェフと素顔と、おいしい時間」 ダニエル・トンプソン、2002年
ビノッシュ主演なので観た。旅行の途中で出会うひとにはどうして心が開放できるのだろうか?異性と同室で眠る落ち着かぬ一夜、別れてからの連絡方法の確保、物理的距離が離れるほどに合わさっていく心などなど、これだけ予感が満ち溢れていても相手に踏み込んでいけるとは限らないのだ。今度料理をしてみるかな、ジャン・レノのようにはなれないけれどね。
「ひかりのまち」マイケル・ウィンターボトム、1999年
主人公の3姉妹の問題点は、母親が隣家の犬を毒殺してしまうことに全て現れているような気がする。たぶんこれまでの生活の中で蓄積されてきた何かだ。チャンスを得たとしても、普段から気を付けていないことはうまくいかない。落ちることはたやすいのに・・・。そして身近にある幸福を見逃してしまうのである。
それにしても夜の街を描写するカメラワークとナイマンの音楽が素晴らしい。
タグ:ジャンヌ・モロー, ビノッシュ
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投稿者:hyodo
2004年12月10日
先日、久々に手紙を頂いた。手紙とは郵政省メールのことである。とても珍しい。最近はE-mailばかりで、海外に行っている友人からだってエアメールが来ることはあまりない。私が今夏訪れた中央アジアの田舎町だってインターネットカフェがあるのでE-mailで済ませてしまえる。仕事の途中で、もう一度その手紙を読む。字が非常に上手い人だなあと感心して引き出しにしまおうとすると、引き出しが引っかかってしまう。まいったなと思いながら手紙がしわくちゃにならないように引っ掛かった手紙を取り除く。そして目に付いたいくつかの封筒を取り上げて中の手紙を読んでみる。
1通目—A4用紙5枚に文字がびっしり、スペインよりI夫妻から
「・・・hyodo君が来たあと、年末年始は超ーつまらなかった。1月6日までTVで “Merry X’mas!” とか言っているし、サッカーもお休みだから、くだらないお笑い番組(私たちには理解できない・・面白くない)しかやってなくて・・・」(この部分I夫人)
2通目—A4用紙2枚にワープロで文章&写真、写真家Yさんから
「・・・ところでダマスカスのホテルで鳥鍋して喰ったんですか?やっぱり同じようなことをするんやなぁ。と、言うのはね、じつは僕もしたんです。・・・」
ここでI氏よりTEL有り。薪ストーブ設置の相談のあとで、「5年前の年末は超つまらなかったらしいね」「え?ああ、あの時ね!そうそう、めっちゃ退屈だった・・・」と一瞬盛り上がる気配を見せるが、お互い忙しいので、なつかし話にはならずに電話を切る。
3通目—A5用紙2枚小さい字、Kから
「今日という日が年の暮れだと思うとなんだかまた熱いものがこみ上げてくる。そして家に帰ったすぐ、すぐに君からの電話、いいタイミングじゃないか、私たち!」
みんな20世紀の手紙。どれも思いやりにあふれていて胸が・・・。
すごい、これだけでなんだか小説になりそうだ、と思っているともう昼。例の手紙もしまって、居間へ行く。
食事をしながら昨日BSで放映されたジュリエット・ビノッシュの録画を観る。「学んだのは?」という質問に対して「何もしないこと」とビノッシュ。荘子的な回答に感動する。
なんだか自宅の上空が急に騒がしくなり、テレビを見ていられない。ヘリが5機も低空でぐるぐる周回している(1億4000万強盗事件があったことを7時のニュースで知る。ウチはその現場まで歩いて5分なのでした)。双眼鏡でヘリを観察中に Eよりメール着信。「ブログにコメントできなくなった。なぜ?」「昼なのにメンテナンス中みたい」と返信。
静かになってきたので、またビノッシュのことばに耳を傾ける。「必要な感情はいつもそこにある」「必要なのは開放すること」
階の仕事場へ戻り、手紙のことを考える。先日のパーティーで頂いた北欧ジャズのCDを掛ける。そして計画資料を広げて机に向かう。
タグ:ビノッシュ, メール
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投稿者:hyodo
2004年11月5日
恥ずかしながら共感した。確かに親との関係までも変わるよね。
タグ:ビノッシュ, 渡良瀬遊水地
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投稿者:hyodo