2004年12月29日
今年、影響を受けた映画(1/2)
私の家の近くにある文教堂では、DVDを100円で借りることができる。とても安いので、よく借りる。又、BS2で放映する映画もチェックしよく録画している。それら中から、今年観た映画で影響を受けた作品を紹介することにする。
(ヴェンダースは以前記事を書いたのでここでは取り上げないことにします)
「突然炎のごとく」 トリュフォー、1962年
3回は観た。硫酸を捨てるシーン、宝探し、自転車での疾走、跨線橋での徒競走、丘を転げるシーン、ある夜の3人の会話etc…全てが印象に残る。セーヌにそしてジムを乗せた車で飛び込むカトリーヌ。ジュールは幸せ者だ!
“Le Tourbillon” を歌うジャンヌ・モローがとにかく良い!私の iTune ★★★★ だ。
「シェフと素顔と、おいしい時間」 ダニエル・トンプソン、2002年
ビノッシュ主演なので観た。旅行の途中で出会うひとにはどうして心が開放できるのだろうか?異性と同室で眠る落ち着かぬ一夜、別れてからの連絡方法の確保、物理的距離が離れるほどに合わさっていく心などなど、これだけ予感が満ち溢れていても相手に踏み込んでいけるとは限らないのだ。今度料理をしてみるかな、ジャン・レノのようにはなれないけれどね。
「ひかりのまち」マイケル・ウィンターボトム、1999年
主人公の3姉妹の問題点は、母親が隣家の犬を毒殺してしまうことに全て現れているような気がする。たぶんこれまでの生活の中で蓄積されてきた何かだ。チャンスを得たとしても、普段から気を付けていないことはうまくいかない。落ちることはたやすいのに・・・。そして身近にある幸福を見逃してしまうのである。
それにしても夜の街を描写するカメラワークとナイマンの音楽が素晴らしい。