2005年11月13日
ソバ粉のクレープ
少し前、朝日新聞のお料理欄にソバ粉のクレープが紹介されていた。レシピを読んでいたら、神楽坂にある正統派クレープ店「ル・ブルターニュ」のガレット(ソバ粉のクレープ)が美味しかったことを思い出した。しかしこの店で食べると少しお高い>>なら自分で焼いてみよう。ちょうど昼時でもあったので、新聞のレシピを参考に早速作ってみることにした。
クレープの材料
ソバ粉 100g
卵 1ヶ
水 150ml
塩 少々
砂糖 適量
レシピ
上記の材料を混ぜ合わせて、30分寝かしたあと、
フライパンにバターを溶かし生地を薄く流して焼く。
フライパンを温め、生地をお玉で流して、薄く延ばそうとしたがうまくいかない。1枚目はオムレツみたいな厚いクレープになってしまった。生地が硬すぎるのである。水の量は間違っていないのになぁと思いながら水を50ccほど足して緩くする。生地は柔らかくなり、2枚目以降は薄く延びキレイに焼けるようになる。
次々と私がクレープを焼いていると、母が「すてきなあなたに」(別冊暮らしの手帖・大橋鎭子 編 780円)に載っているクレープの話を思い出し、ページをパラパラはじめる。「これこれ!見て」と言って私に見せる。ここに載っていたレシピは薄力粉のクレープだが、それには、160ccの牛乳と混ぜて30分以上寝かした後、残りの40ccを直前に混ぜる、と書かれていたので、私は「生地が硬かったのは、朝日新聞のレシピがいけなかったのだ。しかも生地を寝かした後に水を足したのは正しかったのだ!」と思えて嬉しくなった。
そんな権威的大メディアを攻撃することによる私の自己満足はさておき、肝心のクレープに巻く具はどうしたかというと、冷蔵庫に有ったものを適当にアレンジしただけである。キュウリとピーマン、そして赤大根のピクルスと豚肉のローススライスを焼いたもの。それに自家製の焼き肉のタレをかけて2枚食べる。サンドイッチより具の味が引き立つような感じで旨い。3枚目は自家製リンゴジャムで食べたのだが、これもジャムの味がパンに付けたときのように広がらず、大げさに言うと引き締まった感じでなかなかである。
ロシア料理にブリヌイというクレープみたいな薄いパンケーキがある。ロシアのレストランでキャビアやイクラを頼むとブリヌイが付いてくるのだが、「どうもパンケーキ的な甘さが気になりキャビアやイクラには向かないな」と思っていた。ソバ粉のクレープならキャビアの風味が損なわれず旨いだろう。私はキャビアのガレット(ソバ粉のクレープ、なんかこう表現した方がかっこいいではないか)を想像しヨダレを垂らした。しかし、「明治屋で売ってるあのちっこいキャビアの缶詰だか瓶詰はいくらだっけ?たぶん買う気にならないような値段だろうな」と諦め、現実の昼食に満足したのであった。
今日の写真 ~カラフル その12~
ペテルブルグ近郊ペテルゴフの船着場。ペレルゴフにはピョートル大帝の夏の宮殿がある大規模な庭園がある。船が着いたとき、カラフルな煙の花火が上がった。ちょうど映画の撮影をやっていたようだ。