2005年11月の記事

2005年11月23日

初めてのマラソン

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去る11月20日(日)、「戸田マラソン in 彩湖 2005」に参加しました。マラソンは高校の授業で13kmを走って以来一度も走っていないので、事実上初マラソンです。エントリーは10kmにしました。

なんで私がマラソンに挑戦したのかと申しますと、9月末に旅行仲間との飲み会の席で、I さんに誘われ、そのような流れになってしまったからで、軽い気持ちで誘いにのったのですが、その後 I さんはサハラ越えしたワイルドな人だと言うことを知るに及んで、「これはあまり軽い気持ちで参加できないな」と思い、ひと月ほど前から週2回のペースでジョギングをしてレースに備えたのでした。その甲斐あってか、目標の55分以内は達成。タイムは51分38秒でした。ちなみに10Kmの部の優勝タイムは32分34秒・・・・・ハヤイ。I さんはハーフに参加で 1時間30分台のタイム・・・・・この方も相当な速さでした。

大会の運営は参加者への配慮が行き届いていて、非常に気持ちよかったです。送迎バス、更衣室や選手テント、スープや飲み物の配布、プレゼント抽選会、無料鍼灸などなど、楽しく過ごせました。

レース後、I さんとその友人のMさん、おふたりの同僚、私の応援にきてくれたYの10人で赤羽へ繰り出し、中華屋で散々生ビールと紹興酒を飲み、疲れた身体を更に痛めつけたのでした。でも旨かったです。

今日の写真 ~カラフル その13~
京都三条通りにあったビーズ屋だかボタン屋。カラフルでカワイイお店でした。今もあるかどうかは不明。今回でカラフルシリーズはおしまいです。

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2005年11月22日

“Prospect 2005” に参加します

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N’s factory の橋場氏を中心に重冨氏、兵藤で運営しているProspect Art Project企画のグループ展を白金台のヘアサロン Prospect にて開催します。私は昨年と同様に会場でインスタレーションを行います。

またオープニングにはクリスマス・パーティーも開かれます。是非お越し下さい。入場は無料です。ご来場を希望される方はメールにてご連絡下さい。

WEBデザイナーの石黒さんに素敵なWEBフライヤーも作成していただきました。

Prospect 2005
~6人のアーティストによるクリスマス・アート展~

白金台にあるヘアサロンProspectでおこなわれているMonthly Galleyでは、
毎月様々なジャンルのアーティストの展示会を主催しております。
そのような活動も今年、2005年9月に無事1周年を迎えることができました。
1周年とこれからの2周年を今までProspectで発表してきたアーティストと
共にクリスマス展を開催します。
2005年ラストを飾る”6人のアーティストによるクリスマス作品展”、お楽しみください。

会期 
12/1(木)~31(土) 10:00~19:30  定休日:火曜

“6人の作品展”参加アーティスト(50音順)
小沢信一(イラストレーション)
かくたみほ(写真)
越田泰代(陶芸)
斉藤行子(ステンドグラス)
橋場尚樹(イラストレーション)
渡辺彩佳(写真)

クリスマス・オープニング・パーティー
2005年12月6日(TUE)のオープニング・クリスマス・パーティーでは、
クリスマス”ボッサ”ライブ、北欧ジャズレーベル”NURO”のDJによるノエルな選曲
Prospect Hair Designのヘアメイクアーティストによるヘアメイクショーを予定しています。
シャンパン、ワインを片手に素敵なミュージックや様々なアーティストの作品と触れ合い、
素敵なクリスマスナイトを白金台で過ごしませんか?
皆様のお越しをお待ちしております。

■日時:12/6(火) 19:30~22:00
■会費:入場無料です。飲み物、食べ物はご自分の分をご持参下さい。
 差し入れも大歓迎です。
■プログラム:
★クリスマスボサノバライブ:柳沢暁子(19:30~) URL
★ヘアーメイクショー:渡部幹也、山田洋海(20:30~) URL
※カットモデルを募集しています。当日カウンターにてお申し込み下さいませ
★DJ:Saara, Somar & DJ Bun5
URL
★ポストカード販売(小沢信一・かくたみほ・今井有美)
★フラワー・アレンジメント:重冨恭子
★会場構成:兵藤善紀

■主催・会場 Prospect Hair Design
 東京都港区白金台4-9-18
 バルビゾン32 3F
 TEL 03-3445-1550

■企画 Prospect Art Project

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2005年11月13日

ソバ粉のクレープ

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少し前、朝日新聞のお料理欄にソバ粉のクレープが紹介されていた。レシピを読んでいたら、神楽坂にある正統派クレープ店「ル・ブルターニュ」のガレット(ソバ粉のクレープ)が美味しかったことを思い出した。しかしこの店で食べると少しお高い>>なら自分で焼いてみよう。ちょうど昼時でもあったので、新聞のレシピを参考に早速作ってみることにした。

クレープの材料
ソバ粉 100g
卵 1ヶ
水 150ml
塩 少々
砂糖 適量

レシピ
上記の材料を混ぜ合わせて、30分寝かしたあと、
フライパンにバターを溶かし生地を薄く流して焼く。

フライパンを温め、生地をお玉で流して、薄く延ばそうとしたがうまくいかない。1枚目はオムレツみたいな厚いクレープになってしまった。生地が硬すぎるのである。水の量は間違っていないのになぁと思いながら水を50ccほど足して緩くする。生地は柔らかくなり、2枚目以降は薄く延びキレイに焼けるようになる。

次々と私がクレープを焼いていると、母が「すてきなあなたに」(別冊暮らしの手帖・大橋鎭子 編 780円)に載っているクレープの話を思い出し、ページをパラパラはじめる。「これこれ!見て」と言って私に見せる。ここに載っていたレシピは薄力粉のクレープだが、それには、160ccの牛乳と混ぜて30分以上寝かした後、残りの40ccを直前に混ぜる、と書かれていたので、私は「生地が硬かったのは、朝日新聞のレシピがいけなかったのだ。しかも生地を寝かした後に水を足したのは正しかったのだ!」と思えて嬉しくなった。

そんな権威的大メディアを攻撃することによる私の自己満足はさておき、肝心のクレープに巻く具はどうしたかというと、冷蔵庫に有ったものを適当にアレンジしただけである。キュウリとピーマン、そして赤大根のピクルスと豚肉のローススライスを焼いたもの。それに自家製の焼き肉のタレをかけて2枚食べる。サンドイッチより具の味が引き立つような感じで旨い。3枚目は自家製リンゴジャムで食べたのだが、これもジャムの味がパンに付けたときのように広がらず、大げさに言うと引き締まった感じでなかなかである。

ロシア料理にブリヌイというクレープみたいな薄いパンケーキがある。ロシアのレストランでキャビアやイクラを頼むとブリヌイが付いてくるのだが、「どうもパンケーキ的な甘さが気になりキャビアやイクラには向かないな」と思っていた。ソバ粉のクレープならキャビアの風味が損なわれず旨いだろう。私はキャビアのガレット(ソバ粉のクレープ、なんかこう表現した方がかっこいいではないか)を想像しヨダレを垂らした。しかし、「明治屋で売ってるあのちっこいキャビアの缶詰だか瓶詰はいくらだっけ?たぶん買う気にならないような値段だろうな」と諦め、現実の昼食に満足したのであった。

今日の写真 ~カラフル その12~
ペテルブルグ近郊ペテルゴフの船着場。ペレルゴフにはピョートル大帝の夏の宮殿がある大規模な庭園がある。船が着いたとき、カラフルな煙の花火が上がった。ちょうど映画の撮影をやっていたようだ。

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2005年11月8日

オリーブ収穫!

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我が家にはオリーブの鉢がふたつある。このブログにも何度かご登場しているKさんに、その昔頂いたのだ。Kさんとは、私の服装にケチをつけ、クライミング・パンツに「勝負服!(>> 関連記事)」と屈辱的な命名をしたり、トイレット・ペーパー論争!(>> 関連記事)を長年にわたって繰り広げてたりしている、我が宿敵とも言えるような、油断がならないお方である。そんなKさんではあるが、お優しいところもあり、このオリーブの鉢は誕生日に頂いたものなのである。

このふたつのオリーブの鉢だが、それぞれ品種が異なる。「レバニロブランコ」と「ミッション」という品種である・・・・・・品種名が間違っているといけないと思い、念のため、Yahoo検索で調べてみた。「ミッション」という品種はあるので正しいようだが、「レバニロブランコ」と思っていたのは「ネバディロ・ブランコ」が正しいようだ。

さて、このオリーブだが、昨年から少し花が咲くようになり、今年の初夏には多くの花が咲いた。花は房状に咲き、白く小さくかわいらしかった。花が散ると結構が実が付いていた。Kさんによると、オリーブは異なる品種から受粉しやすいので、「ミッション」と「ネバディロ~」のふたつの鉢を隣り合わせておいた方がいいよ、と教えてくれた。結構な数があった実は、残念ながら、ほとんど風雨で落ちてしまったが、3つだけは生き残り、10月末にはグリーンから小豆色に実の色が変化しはじめた。ようやく頃合いだと思って、先週収穫に及んだのである。

収穫できたのはたった3コの実ではあるが、適当にスパイスを調合し、塩漬けにしたら、美味しかろうと思って、インターネットでレシピを検索した。そのとき初めてわかったのだが、オリーブの実は渋みが強いため、渋抜きに苛性ソーダに1日ほど漬けてから、塩漬け等にするのだそうだ。苛性ソーダは薬局で購入出来るらしいが、なんだか急に敷居が高くなってしまった気がして、美味しい塩漬け計画は諦めることにした。

では、3コの貴重なオリーブの実はどうなったのかというと、きれいな小皿にのせて我が家の食卓の装飾となっている。なかなかいい感じである。塩漬けの方は、来年10コ以上の収穫があれば、再度挑戦してみることにしよう。

今日の写真 ~カラフル その11~
近所の工業地帯にあるカラフルなドラム缶達。なんでこんなに色々な色で塗られているのだろう?缶ジュースと同じようにドラム缶にも様々なパッケージ・デザインがあるのかもしれません。空き缶コレクターは結構いるかもしれないけど、ドラム缶コレクターはいないんじゃないか。どなたか挑戦してみては。

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2005年11月5日

横浜トリエンナーレ

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横浜トリエンナーレ2005は、アートが本来持っている機能、その醍醐味を提示する3年に一度の大規模なアート・イベントです。しかし第2回の今回は、前回から4年がすぎてしまいました。そんなことはどうでもいいです。私は先週末行ってきましたので、気になったアーティストをご紹介します。

さわひらき
壁や家具など室内のあちこちに歩くラクダの影が落ちるという楽しいビデオ作品。以前の記事でも紹介したが、このアーティストの作品はメッセージが希薄に見える。しかし、よく観察すれば身近で限られた世界といえども、いかに広大であるのかを教えてくれる。「楽しみは手を伸ばせばそこにある」ということをその人間の個人の精神性の問題ではなく、物理的にも手に入れられるんだよと、そのコツを私たちに示してくれているのだ。

ボートピープル・アソシエーション
入口近くにある艀(はしけ)。海に浮かんでいるので波で揺れる。中に入ると船底は砂利敷きになっていて、ソファーがあちこちに置かれている。ソファーに座ると、見える外の景色は空だけ。ただそれだけなのだが、なんだか気持ちいい。波に酔って気持ちがいいのかもしれない。

前回、2001年の方が刺激でした。ピピロッティ・リストやフィオナ・タンの映像作品が面白かった。今でも心に残っているのは、オランダのファッション・デザイナー Victor & Rolf のファッション・ショーの映像作品でした。

私が Victor & Rolf のブースに入っとき、映像は最初からではなく途中からでした。スクリーンには黒服を着た女が写し出されていました。その女はほとんど黒目が無く、白目がやたら目立ち、上目遣いでこちらをにらみつけていました。黒人とも思えないのに、黒い顔、手、髪。着ている服も黒で、一見モノトーンの映像のようにも感じました。画面の女がカメラの前を通り過ぎると、別の女が同じようなすごい形相でこちらを上目遣いでにらみながら登場したのでぎょっとしました。しばらくの間なんの映像だか判らないままスクリーンを眺めていました。ファッションショーの光景だと判るまでに4人の女が画面を通り過ぎました。

ショーの様子を伝えるフレーミングは3、4カットのみ、BGMは4小節の旋律を少しずつ音量を上げてボレロのようにアレンジを変化させリフレインします。服は全てクラシカルな黒服で最後のウエディング・ドレスまで黒。黒なのは服だけでなく、皮膚、髪も黒、瞳も黒。会場の壁、天井まで黒。細い舞台とモデル達が登場する入口の周りは白で黒服を際だたせ、一方通行の舞台を歩くモデルは無表情で冷たく、キメのポーズはまるで能のように微妙で無駄が無い。すべてに行き届いてスキが無く、その厳しさは見るものを寄せ付けないどころか、観客など無視しているかと思うほど。これほどかっこいい映像は他に見たことありません。この作品はまた見てみたいです。

今日の写真 ~カラフル その10~
前回の記事で、最後といいましたが、あと2、3枚続けます。今回は、京都妙心寺(だったと思う)。カラフルなお寺の暖簾(なんていうのですかコレ?)

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2005年11月2日

世にも快気な物語

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久々に映画を観た。観た!といってもオムニバス映画である。それはそれは恐ろしいポー原作のお話である。題名は「世にも怪奇な物語」(1967仏)。

その後、この作品を含め、何枚かのDVDを知り合いのご夫婦(W氏&F夫人)にお貸ししたのだが、彼らはこの映画が一番面白かったようで、ふたりともこの映画の感想を述べてくれた。彼らはこの映画の本質的な面は理解していたので、マジメな映画評をするような野暮なまねはせず、キャスティングの魅力のみ、なかなかマニアックな視点での感想を話してくれた。その感想がそれぞれ男の立場と女の立場に分かれたのが可笑しかった。では彼らの感想に聞き耳を立ててみよう。
(注・・・・かなり脚色されていますが、インタビューの本質はずれていないと思います)

第一部「黒馬の哭く館」 監督ロジェ・ヴァディム
ロケーション:某写真家のオープニング・パーティーにて。
F夫人:「いやーもうー、女の人が本当にキレイで・・・・・」
hyodo :「ジェーン・フォンダですね」
F夫人:「そうそう、キレイな女性が悪徳の限りを尽くすのって・・・・イイですねぇ」
hyodo :「暇つぶしに少年を木から吊して、弓矢の的にするシーンとか?」
F夫人:「そんなこと、今では許されませんよね~」(と言いながら嬉しそうな表情)
hyodo :「昔もダメだと思うけど・・・・・でもジェーン・フォンダなら許されるかな」
F夫人:「彼女は本当にセクシーで素敵!」
hyodo :「常におへそまわりは露出してるし、ブーツは履いていても腿は見せていますね」
F夫人:「マントの下は下着みたいのしか着ていないし・・・・・」
hyodo :「そうそう、そのマントだけど豹の毛皮が裏地になっていて暖かそうだった」
F夫人:「イイィですねぇ!私、ああいう耽美な世界、大好き!」
hyodo :「・・・・・・」

第二部「影を殺した男」 監督ルイ・マル
ロケーション:W氏の経営する店舗にて。
W氏 :「鐘楼からアラン・ドロンが落っこちて死んじゃう話が面白かったです」
hyodo :「ウィリアム・ウィルスンですね」
W氏 :「そんなタイトルでしたっけ?自分の分身に悪行を暴露される話です」
hyodo :「原題は『ウィリアム・ウィルスン』っていうんです」
W氏 :「主人公の名前がウィリアムでしたね。ウィリアム役のドロンもいいけど、あのブリジット・バルドーが・・・・・・」
hyodo :「やっぱり、あのシーンですか?」(ニヤニヤ)
W氏 :「そう、あのシーン・・・・・・ヤバイですよね」(ニヤニヤニヤ)
hyodo :「ドロンがバルドーにピシピシ笞打つなんて・・・・・・第一級のお宝シーンでしょ!!!」
W氏 :「hyodoさん、声大きい、他のお客さんに聞こえちゃうんで、お静かに!」
hyodo :「スミマセン・・・・・」

第三部「悪魔の首飾り」 監督フェデリコ・フェリーニ
残念ながら、これについては話しませんでした。気軽に話すにはテーマが重いですし。あの少女役の女優は誰でしょう?美しいけどかなり怖いですね。ゾッとします。

今日の写真 ~カラフル その9~
金沢は里見町(だったと思う)で見かけた花とタイルの色の競演。カラフル・シリーズは今回で最後です。新シリーズもお楽しみに。

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2005年11月1日

ポーラ美術館に行ってきました

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以前より訪れてみたかった箱根のポーラ美術館に行ってきました。写真をご覧頂きたいのですが、大変美しい美術館です。コレクションも質・量ともたいへんなもので、私の好きなモネやセザンヌ、ルソー、シスレーも良いものを集めています。

現在、開催中の企画展は「黒田清輝、岸田劉生の時代 -コレクションにみる明治・大正の画家たち」というタイトルで日本人画家が中心に紹介されているのですが、タイトル通り黒田清輝と岸田劉生の作品がダントツに素晴らしいです。

黒田清輝 「野辺」
チラシにも使われているこの作品は、師匠ラファエル・コランの影響がみられ、かなりエロティックです。姿態も表情もかなりそそられます。普通のヌードと異なる点は、アートとポルノを分ける感覚距離、そして画家とモデルの物理距離です。このふたつの距離感のバランスがこの作品の最大の魅力でしょう。それ故に「微妙な色彩を用いた繊細な光あふれる画面をもち、甘美で魅惑的な詩情をたたえている」なんて評論が可能になるのです。本当はもっといろいろと書きたいのですが、この辺で止めておきます(笑)

岸田劉生 「麗子坐像」
麗子の肖像画は中学の美術教科書に載っていたのを憶えています。授業で模写をさせられたのですが、この絵の魅力がわからなかったので、非常に苦痛でした。しかし、絵画全般をある程度体系的に理解し、写真に興味を持つようになり、更に写真からフェルメール(この時代はまだ写真は無く、カメラオブスキュラであるが)からリヒターまで幅広く多くの画家達が写真の影響を受けたことを知るに及び、劉生の作品が急に私の前に立ち現れたのです。写実を突き詰めることは、具象に近づくとは限らず、その表現するものは哲学的な意味合いの方が強くなる場合もあるから不思議です。

どちらも欲しくなる作品!また観たいです。

ところで、ここのミュージアム・ショップに私の友人が経営するアパレル会社のTシャツが販売されていてびっくり。ついでに宣伝しておきます。 >> ポンピン堂

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2005年11月の記事