2005年4月9日

透明な恋の視線

芝川放水路の倉庫
今年初めだったと思うが朝日新聞の企画広告に内田也哉子(樹木希林の娘、本木雅弘夫人)が載っていた。昔、既に廃刊となった雑誌「太陽」で彼女は写真評を書いていて、そのときの彼女の肩書は「主婦」。誠実な文章、自分を粉飾しない姿勢に好感が持てた。新聞に載っていたプロフィールで初めて知ったのだが私より6歳も若いということがわかり、ものすごく驚いた。「太陽」で写真評を書いていただけでもスゴイのに、あれは25歳前後で書いた文章だったのだ。このひと「大人」だ。

そして先日、本屋でたまたま美術手帖を手に取り開いたページに内田の川内倫子評が載っていた。その評論の内容は要約すると「人は恋をすると世の中のものがすばらしく見える。川内の写真にはそれを感じる」というものだった。

透明な恋の視線!

誰だって繰り返し経験する常に新しい視覚世界だ。私は3月の午後の光にそれを感じていた。真冬の空気のほうが物理的透明度は高いかもしれないが、少しずつ水分を含みはじめた大気は、霞で視界をぼやけさせても、強くなり始めた陽光を甘美にやわらげても、オレンジ色の光はくっきりと輪郭を見せるのだ。そんな光に照らされるならば、工業団地を流れる直線的な放水路も、その脇の無機的な倉庫でも、特別なものに映るだろう。それに共感してくれるひとがいるならなおさらだ!

今日から倉庫シリーズです。

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カテゴリー:写真 |  コメント (7) |  投稿者:hyodo

コメント


sakura

桜咲く、sakuraだ。ご機嫌だ、桜満開!
明日はA氏と花見だ。
この写真すごくいいね。
このシリーズもきたいできそう。
そうそうもらった沖縄黒糖でやいたパウンドもなかなかヘルシーで好評でした!

2005年4月9日 @ 8:34 PM


ねこ

この写真いいね。
とっても印象的だ。
展示会おつかれさまでした。
おちついたらあそぼうよ~

2005年4月9日 @ 10:34 PM

こんばんは、展覧会お疲れさまでした。
内田也哉子とリトルクリーチャーズの鈴木正人とcombopianoの渡邊琢磨と3人で組んだsigh boatというバンドのアルバムが最近出たのですが、これもいいですよ。

2005年4月10日 @ 12:09 AM

sakuraさん、昨日は首都高走っていてもどこからともなく桜吹雪が舞っていました。
倉庫写真、お褒めいただきありがとう。
このシリーズもお楽しみ!
ねこさん、お褒めいただき嬉しいです。
さすがにこの週末は疲れましたが、
心地よい疲れかな。
ご近所に出没するときは連絡します!
也哉子はバンドもやっているんですね。
カヌー犬さんのオススメですので、
かなり期待しています。探してみよう。
そういえば土曜にFlowerに行ってoobaさんに
会いましたよ。

2005年4月11日 @ 1:49 PM

Beginning そこにはアートを通した人との「絆」が

聖蹟桜ヶ丘にあるアトリエ付アパートメント「アトリエ圭」
そこで3週間に渡り行われたアーティストコラボ展”Beginning”
4/10(sun)を持って盛況のうちに終了いたしました。
この期間たくさんの方に来ていただいて本当に感謝でした。
そしてアートを通した「人」との出会いやコミュニケーション、そしてなにより
皆の楽しそうな「笑顔」、それがこのイベントの成功を物語っていたと思います。
この期間は多くの人との触れ合いから、大きな力と感性をもらいました。
イベントのテーマ、Beginni…

2005年4月11日 @ 11:03 PM

Hyodoさん、お疲れ様でした。
なんだか怒涛のような3週間でしたね。
本当にお疲れ様でした。
今度はゆっくりと、どうでも良い話をしながらまったりお酒でも飲みましょう。
あっ次の企画話もありますね。笑
とにかく今回は誰もが笑顔で終われた、素晴らしいGood Jobでしたね。
また、宜しくです。
恥ずかしながら今頃、トラックバックのやり方わかりました。
嬉しくてトピック的には全く違う部分でトラックバックしてしまいました。スミマセン。

2005年4月11日 @ 11:09 PM

hashibaさん、お疲れ様でした。
週末は寝る時間が無かったので、月曜は午前中休んでました(笑)
次回の企画も期待しています。また一緒にアイデアを練りながら夜更かししましょうか。今後もよろしくお願いします!

2005年4月12日 @ 1:01 AM

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