2011年10月30日
「モダン・アート、アメリカン」を観て
先日、エドワード・ホッパーが観たくて行って参りました。ホッパーの作品を目の当たりにできたことは大きな収穫でした。ホッパーの作品は、美しさというよりはテーマに惹かれていたこともあり、画集を買って解った気になっていました。しかし、日の当たる部分と影の部分の色使いや筆のタッチ、思っていたよりも深いマチエル、ブロック体の小さなサインなど初めて知りましたし、絵の大きさが思っていたよりも大きかったり、やはり画集だけでは解らないことが沢山ありました。
この展覧会で観ることができるホッパーの作品は「日曜日」と「都会に近づく」は、画集では何度も観ていましたし、音楽は生演奏よりCDを聞くほうが好きで写真もプリントされたものより写真集が好きだったりするので、今回の鑑賞は単なる認識の確認作業に留まるのではないか?とも予想したりもしていたのですが、絵画はやはり本物がいいですね。厚く塗られたシャツと路面の白さと、キャンバス地が見える程薄く塗られたウィンドウの影の深さが印象に残りました。
その他、ホッパーの先生であるロバート・ヘンライの作品も見れましたし、オキーフの「私の小屋、ジョージ湖」、バラガン邸の居間に飾られているアルバースの作品「正方形へのオマージュ」の寒色系バージョンも良かったです。
又、今コールハースの「錯乱のニューヨーク」を再読していることもあり、ステファン・ハーシュの「ニューヨーク、ロウアー・マンハッタン」とチャールズ・シーラーの「摩天楼」も興味深く見入ってしまい、上の写真の絵葉書とマグネットを買ってしまいました。
子連れで行ってまいりましたが、展示室ではずっと昼寝してくれたので助かりました。今は、子連れでもデパート、レストラン、美術館などに入れるのでいいですね。
12月12日(水)まで、国立新美術館で開催中です。
カテゴリー:アート | コメント (0) | 投稿者:hyodo
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