2004年12月9日
今年読んでたコラム
ウチは朝日新聞なので、その中からお気に入りのコラムと、印象に残った記事をご紹介します。
柳沢桂子「宇宙の底で」
人間の遺伝子には仲間殺しのDNAが組み込まれている、ということを前提に生命倫理の問題を提起していて、「かくれた次元」を読んだときのような刺激を受けました。
梅原猛「反時代的密語」
10月ごろのコラムで、キリスト教やイスラム教のような排他的な宗教では、今後の世界がやっていけなくなる。仏教のような緩やかな宗教が良い、というようなことを書いていて、この人殺されたりしないか、本気で心配しました。
藤巻兄弟「フジマキに聞け」
このおふたりテキトーなこと言っているようですが、これでいいんだと安心をもらえます。こんな漠然とした印象だけで、内容を全然覚えていません。でもお気に入り。
島田雅彦「快楽急行」
傑作中の傑作と言えるコラムがあったのですが、それを忘れてしまいました。その他商店街をカップ酒片手に巡ってフルコースする話は面白かった。真似したい(今年だったかな?)
カテゴリー:雑記 | コメント (4) | 投稿者:hyodo
コメント
GITANES
梅原読んでたのですか。意外な名前が出てきてますね。あの人はドリーマーだから、話半分で聞いといた方がよいですよ、と。
それに仏教って結構過激だと思うけどナ。
2004年12月12日 @ 8:57 PM
コメントの投稿
トラックバック
トラックバック URI» https://www.hyodo-arch.com/buryoshaki/archives/41/trackback
onuma
島田雅彦氏といえば今年の正月明け頃に
「小説群像」のシンポジウムを聴きに講談社に行ったとき
高橋源一郎氏、奥泉光氏と共に「文学のおもしろさについて」
というお題目でディスカッションしていました。
三者三様の軽妙トークに笑いも取りつつでキャラが良い作家さん。
「文学もエンターテイメントである以上、読んでる人への
サービス精神が必要だね」みたいなこと言ってたのが印象に
残ってます。
その後NHKスタジオパークコンサートにゲスト出演した
(コメンテイターで)ときも聞きに行ったりして
何気に島田氏のファンですね。
話のテンポがいいし、可笑しいことも話すし
エンターティナー作家として人を楽しませる話術に長けています。
「楽しいナショナリズム」は古今東西の浮世話を一刀両断と
いった趣の評論集。笑える要素全開です。
政治経済その他諸々よく調べ挙げた上に独自の切り口もあるしね。
この人ロシア好き作家としても知られていますね。
小説にもいくつかその辺りのがあります。
2004年12月9日 @ 2:18 AM