2004年12月11日
今年聴いた「青春アドベンチャー」
NHK-FMのラジオドラマ「青春アドベンチャー」でスタンダール原作の「赤と黒」が2月、6~7月と放送された。私がもっとも好きな小説のひとつである。前編15話、後編15話。ジュリアンの声はビョンホンの吹き替え役の高橋和也。レーナル夫人は麻生祐未、マチルドは遠山景織子。
この小説の中で起こる事象のみを簡単にいうと、ジュリアンはレーナル夫人と不倫し、ばれそうになって追い出され、大貴族に取り入り、その娘マチルドを孕ませ結婚しようとするが、レーナル夫人が結婚を妨害し、ジュリアンはレーナル夫人を殺そうとするが未遂に終わり、ジュリアンは処刑される、という話。
なーんだツマンナイ、と思われた方、この物語にはこんなプロットなんて関係ないので、是非読んでいただきたい。
カテゴリー:本 | コメント (6) | 投稿者:hyodo
コメント
onuma
スタンダールといえばフランス人ですが
イタリアと所縁の深い人ですよね。
小説以外にも「イタリア絵画史」という本を出し
ルネッサンス絵画に言及していたりもするし。。。
そのルネッサンス時代の栄華の遺品の数々を
集めた「フィレンツェ展」に行ってきました。
(と繋げてみる)
あまり人ごみに出るのは好きじゃないのですが
招待券が家にあったので家族付き合いと思って
行ってみたら、これが結構楽しめた。
人ごみをかき分け一つ一つじっくり解説を読み
ながら鑑賞してるとなんだかタイムスリップした
気分になっていた。
フィレンツェは西洋美術史の世界では聖地のような
ところです。以前訪れたとき、イタリアでも他の
都市とは違う華やかさがあり、今回の展示でも
絵画・彫刻から手工芸、毛織物まで凝りに凝った
名品揃いで、改めて感心しました。
フィレンツェではウフィッツィ美術館が一番
メインの美術館です。
ボッティチェリの「春」、「ヴィーナスの誕生」
などがあります。私はボッティチェリと共に
ラファエロが大好きで、訪れたときはラファエロ
の天使絵にかなり感激しました。
今回の展示では建築模型もありましたよ。
それはイタリア・ルネッサンス期の完全な形で
現存する唯一の個人邸宅模型とのこと。木彫りの
立派な作りでした。
今日の「美の巨人たち」にもイタリアの画家が
出てました。
ジュリオ・ロマーノのマントヴァの「テ宮殿」です。
この宮殿を作った君主フェデリコ・ゴンザーガ
もちょっと「赤と黒」のジュリアンのような
性質の人かもね。というか、西洋の貴族なんかに
多いドン・ファン的な男という意味で。
私はこの「テ宮殿」の建物の歪んだ世界が好きです。
人を驚かせるためのトリッキーな作りにマニエリスム
の美学が見てとれます。まだ行ったことないけど
いつかは訪れたい場所の一つです。
2004年12月12日 @ 1:46 AM
onuma
写真の感想再び。
左の扉はボイラー室?
右の郵便受けのようなのから出てる赤いのは何?
「舌きりすずめ」に出てくる一本足の番傘の
舌のようにダラーンと伸びた切れ端だね。
気になってしまいました。。。
明日はふたご座流星群の見える日です。
詳しくは国立天文台とアストロアーツのHPへ
Go!!どんなとこで観測するのがいいのか
写真の撮り方なども載っています。
20時から22時頃までくらいの時間帯が良さそうです。
見つけたら報告し合いましょう!!
冬の澄み切った空に今年最後の流星を見納めたい
ですね!!
2004年12月12日 @ 11:11 PM
猫さん、小説にしろ映画にしろ、面白いか面白くないかは、自分の感情の変化の度合いによるものですからね・・・その辺が他人にお薦めしてよいものかどうかが難しいところかな。
onumaさん、「テ宮殿」はあとで調べてみますね。ところでジュリアンは熱情家ですが、ドンファンでは無いと思いますよ。。
2004年12月13日 @ 12:02 AM
onuma
ドンファンの意味→転じて漁色家。女たらし。…
ということであればジュリアンも、、、と
思うのですが、男性から見た男性キャラと
女性から見た男性キャラって持つイメージ違うのかもね。ジュリアンに共感とかは全然ないし。。
2004年12月13日 @ 12:39 AM
彼はふたりの女しか愛さない・・・しかも異なる時期と場所で。そして死を受け入れ、レナール夫人だけが自分と分かち合えたということに気が付くのですよ。
2004年12月13日 @ 10:36 AM
コメントの投稿
トラックバック
トラックバック URI» https://www.hyodo-arch.com/buryoshaki/archives/39/trackback
猫
しぶい!
でもさ、小説って言葉で説明すると難しい。
私の友人がロードオブザリング2を見に行こうって誘ってきたの。
でも、1をみてないから断ったらストーリーを説明してくれて、それが
指輪をね、ひろって、今度はそれを返しに行く話。
って言われたよ。
2004年12月11日 @ 11:37 PM