2009年6月18日
メーリニコフ邸
更新が滞っていますが、ロシア建築をご紹介していきたいと思います。メーリニコフ邸はロシア屈指の近代住宅建築です。2004年当時一般公開はされていないので、道路側と隣の集合住宅の共用スペースから覗く程度しか見学できませんでした(今もたぶん個人邸なので無理)。コールハースはロシア・アバンギャルドを研究しているときにメーリニコフ夫人に中を見せてもらったそうです。
モスクワのアルバート通りの裏道にあるのですぐに見つかります。写真は道路側から見たところです。ダウンタウンの街並みは建物どうしが隣接しているのが普通ですが、メーリニコフ邸は都心部にもかかわらず隣の建物との間に空間があり、街並みから切り離されています。道路側の庭木が生い茂っており、前面には門というか塀があるので、カーテンウォール?のあるあのファサードはほとんど見ることができません。
塀に近づいてみると、樹木(プラタナスかな?)ファサードが少し見えます。館銘板もありました(写真右)。シリンダーのボリュームもわかります。シリンダー上部の鉢巻のようなパイプは何なのでしょうか?カーテンウォールにはカーテンが掛けられており、室内をうかがうことはできません。
左隣の集合住宅の裏庭の塀から覗くと、六角形の開口部のあるもう一つのシリンダーが見えます。開口部は内付けの2重サッシになっていて、とてもキレイな納まりです。FIXの窓と外開き(室内側は内開き?)と思われる窓の2種類があるようです。街中なのですが、写真でわかるとおり日当たりがあり、なかなか良い環境にあります。室内の光はどんな感じなのでしょうか?不思議な都市のパノラマが見えるのでしょうか?中に入ってみたいですね。
カテゴリー:ロシア建築 | コメント (1) | 投稿者:hyodo
トラックバック
トラックバック URI» https://www.hyodo-arch.com/buryoshaki/archives/205/trackback
Jacie
Wow! Great to find a post with such a clear mesagse!
2017年3月31日 @ 11:29 AM