2004年11月11日

白い恋人たち

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先日、吉祥寺駅改札から出てロンロンの新星堂を通り抜けるときに、フレンチポップスのコンピレーションらしき試聴コーナーあることに気が付いた。その日は中央線の車内吊り広告でウェイウェイ・ウーがバカラックを弾いている広告を見た後で、それがアプレ・ミディのスリーブ・デザインに似ていたことも、そのコーナーに気が付いたことに関係あると思われる。「なんだかまたはやりはじめたらしいぞ」と私はひとりつぶやきながら、しかし、試聴もせずにその脇を通り過ぎた。

私のiPodには購入当時からフレンチポップスというプレイリストが作成され、常時50曲分が自動選曲されている。モローやバルドーやバーキンやその娘だのギャルだのが入っており、彼女らは味わい深いシャンソンを聴かせてくる。しかし、洗練されたポップスに聴き慣れた友人達には評判が悪く、「このベタコテ歌謡曲のどこがいいのかわからない」そうである。そもそも私がフレンチに目覚めたのは、昔日、二子多摩川にあったハシシという危ない名前のクラブでシルヴィ・バルタンの「あなたのとりこ」を聴いてからである。CMでもよく使われているので、聴いたことがある人も多いと思う。すぐに中古レコード屋をでシングル盤を探し、その後見つけるたびに買い求め、その道の友人達にプレゼントしたものだ。

そして今だに探しているフレンチがある。「白い恋人たち」のサントラである。やはり昔日、友人達と房総の洲崎へドライブしたときに、友人のカセットテープにその中の1曲が入っていた。「あなたのとりこ」がポップス調で親しみ易いのに比べ、レイのサントラ曲は好みではなかったが、なぜかそのボーカル曲は気に入ってしまった。でもなぜか今まで買わないでいた。そうこうしているうちに数年前から店で見かけなくなってしまった。新品では手に入らないのである。億劫だが、時々中古屋に行ったおりにはチェックしている。

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カテゴリー:音楽 |  コメント (1) |  投稿者:hyodo

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Julien Baer (Julien Baer)

World-France-Pops : ★★★★★
ジュリアン ベール
音を通して内面を見つめる
1997年、ジュリアン ベールのファーストアルバム。シングルカットされた「Le monde s’ecroule(世界の崩壊)」はラジオチャートをじわじわ駆け上り記録的なロングヒットとなった。
別に歌が…

2005年5月28日 @ 2:54 PM

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